「飲んだな。じゃあ、行くぞ」


逃げも隠れもしない。覚悟が完全に出来たと言えば嘘になるが、それなりの覚悟は出来た。

さようなら、この世界よ。次に生まれ変わる時はこんな死に方をしない人生を歩みたい。

長い長い通路を歩き、通された大きな部屋の奥に誰かがいるのが分かる。

顔までは見えなかったが。これがこの二人の言う“長”。俺をここに呼んだ張本人だ。

一歩一歩前へ進めば、その顔もだんだん分かって来た。

唯一の明かりであるタイマツが左右に一つずつ。

その明かりが照らし出したのは、何色かまでは断定は出来なかったが、

少なくとも黒系統の色の髪に、青い瞳をした男があぐらをかいてそこにいた。

歳は俺と同じか少し上くらいだろうか。着ている服は何故か俺と同じ白装束だ。