「でもその仕事に構ってしまうと家事が何も出来ません。なので、家事を任せます」

別に家事をする事は構わない。

でもその間二人がいないと言う事は、昼間は海理と二人きりになると言う事で。

顔を合わせなければいいだけだけど、何だか嫌だ。


「もしご飯の材料を買いに行くということであれば、
私がお屋敷に残るので雪と共に行って下さい。あと……」

「あと?」

「自分のせいで海理様が熱を出しただとか抜かしている暇とその自覚があるならば、
尚更海理様の傍に居やがれです」


にっこりと少し威圧感のある笑顔を作り、月花はそう言った。