永久の贄[BL]

「なあ、ババ様。昼位に来るって約束じゃなかった?」


「それはあやつが言った事じゃろう?
ワシがそう断言した訳ではない。ワシがいつ来ようと勝手じゃろう?」


確かに間違ってはいないかもしれないけれど、

一言くらい来る事を教えてくれれば良かったのに。


「まさか海理が倒れるとはのう……さては彩十の為に張り切り過ぎたのじゃな? どれ、診せてみい」


ババ様はそのまま海理に近付き、その手を海理の額にあてた。

“別にそんな訳じゃない”と海理が力なく否定しているのも、

ババ様は無視していた。……って、ババ様。

今俺の為に張り切りすぎたせいで熱を出したとか言わなかったか?