永久の贄[BL]

そんな言葉は無視するに決まっている。一体何を考えていると言うんだよ。


「治ってからな」

「それだと遅すぎるんだよ……!」


軽く流すつもりだったのに、海理は今までとはまた違う表情を見せた。

まるで何かを急いでいるようで、必死になって訴えているような。

何をそんなに必死になっているのかは分からないけれど……。


「良いから休め」


有無を言わさず強制的に。これで“はい、分かりました”と素直に出す俺じゃない。

それで悪化したら元も子もないし。


「ほら、終わったぞ。さっさと飯にするか」


着替えが終わっても、海理はうつむいたまま。