「変な事したらぶん殴るから。そのつもりで」
「彩十さん?」
「私達じゃどうしようも出来ないなら、そうさせよう? 雪」
殴ると言った時の雪の怖いまなざしが痛いくらいに刺さったけれど、
月花は納得してくれた。こう見ると意外に月花の方が賢いような気がする。
双子とはいえ、妹なのに。
「さっさと済ませるからな。折角作ったのが冷めちまうから」
ゆっくりと抱き起して、脱ぎかけだった寝巻をまた丁寧に脱がせてから、
雪から受け取った手ぬぐいで身体を拭いてあげてから、新しい寝巻を……と思ったら。
「服を着させろ」
何を言い出すんだこの男。自分の状態を一番よく知っているはずなのに出歩くつもりか。
「彩十さん?」
「私達じゃどうしようも出来ないなら、そうさせよう? 雪」
殴ると言った時の雪の怖いまなざしが痛いくらいに刺さったけれど、
月花は納得してくれた。こう見ると意外に月花の方が賢いような気がする。
双子とはいえ、妹なのに。
「さっさと済ませるからな。折角作ったのが冷めちまうから」
ゆっくりと抱き起して、脱ぎかけだった寝巻をまた丁寧に脱がせてから、
雪から受け取った手ぬぐいで身体を拭いてあげてから、新しい寝巻を……と思ったら。
「服を着させろ」
何を言い出すんだこの男。自分の状態を一番よく知っているはずなのに出歩くつもりか。


