永久の贄［BL］

その海理が目を覚ましている事を知れば、

安どの笑みを浮かべまたうっすら涙のようなものを浮かべていて。やっぱり大げさすぎる。


「雪、月花。おはよう。丁度良かった。
俺がご飯作るから、二人はこいつが何もしないように監視を頼む。
さっき、起き上がって何処かに行きそうになったからな。
もし厠（かわや・作者注＊トイレの事）とかだったら、雪が付いて行ってやってほしい。
頼む!　俺に指図する権限はないけどさ、やってくれないと海理の体調が悪化して死ぬかもしれないんだ」

「海理様が死ぬ!?　それはいけないですね。分かりました。僕達で見張ります」

「分かりました。その命、受けましょう。ですが彩十さん、良いですか?　胃に優しいものを作るんですよ?」


雪と月花からそれぞれ返事をもらい、

海理が何か文句を言っていたような気もしたけれどそれを無視して向かった先は台所。