「……ずいぶん言うようになったじゃないか」
熱があっても何故か寒気を覚えてしまう。
どんな状況でも海理の言葉に威圧感を感じる。しかしそれに今は負けてはいられない。
「ん……」
「…………朝?」
俺が海理に何を言おうとするかを考えていた時、雪と月花が目を覚ました。
二人ともまだ眠いのか目をこすりながら少しきょろきょろとしている。
これは都合が良い。俺一人じゃいつ限界が来てもおかしくない状況だったから。
「はっ、海理様! 海理様は……!」
「何だ。騒々しい……」
「良かったぁ……目を覚まして下さって!」
やっと目の覚めきった二人が最初に発したのは“おはよう”ではなく海理の安否を確認するものだった。
熱があっても何故か寒気を覚えてしまう。
どんな状況でも海理の言葉に威圧感を感じる。しかしそれに今は負けてはいられない。
「ん……」
「…………朝?」
俺が海理に何を言おうとするかを考えていた時、雪と月花が目を覚ました。
二人ともまだ眠いのか目をこすりながら少しきょろきょろとしている。
これは都合が良い。俺一人じゃいつ限界が来てもおかしくない状況だったから。
「はっ、海理様! 海理様は……!」
「何だ。騒々しい……」
「良かったぁ……目を覚まして下さって!」
やっと目の覚めきった二人が最初に発したのは“おはよう”ではなく海理の安否を確認するものだった。


