永久の贄[BL]

「…………」


まだ思考がちゃんとしていないのか、返事はない。本当に大丈夫か?

目の前にいるのはあのごう慢な海理なのか?


「雪も月花も泣いて心配していたんだぞ? 今は寝ているけど。だから今日は俺が……」


そこまで言うと、海理は突然起き上がった。

海理はまだ知らないけれど三、四日は安静にしていろと言われたと言うのに何をやっているんだ!?

慌てて俺は海理を強引に布団に倒した。


「お前、自分の身分を分かっていてそうするか?」

「分かっていてそうしている。それにこれは俺だけの意思じゃない。
雪と月花だって同じ事をしたと思う。って、言うか。
ババ様の弟子からしばらく安静にしろ、って命令もあるし」


“だから良くなるまでは立場逆転だ”と付け加えた。