永久の贄[BL]

「はい、では焼き魚でもやりましょうか」

「く・れ・ぐ・れ・も。焦がさないように。僕は別の物を作るから、月花見張りを頼んだよ」

「了解」


……待て。変な圧力をかけられるのがまだ良いとして。

この辺りは湖がなかったはずだ。それなのに何故魚が採れるのだろうか?


「彩十さん、この近くには川があるのですよ? 魚が採れるのは湖や海だけではありません」


俺の心の中を読んだとしか思えない月花の言葉に驚きつつも、不愉快だ。

魚を焼く位なら俺にだって出来るから。馬鹿にしないでもらいたいものだ。

とっとと終わらせて、別の物を作らせてもらおう。