永久の贄[BL]

「俺を材料にして食う気か」

「そんな事をしたら僕達が海理様に食われます」

「言いましたでしょう? 手ほどきをすると。これが最初の手ほどきです。
料理をしましょう。今日は練習です。丁度海理様は今日の夕食はいらないようですし、失敗しても怒りません」


良かった、とそう思う俺はおかしいだろうか。

変な想像しかしていなかったせいもあるのかもしれないが。

料理か。料理なんて唯一ほめられたのはおかゆと雑炊だけだ。

おかゆと雑炊だけなら皆“おいしい”と言って笑ってくれた。

ああ、まだ来て数日なのになんだか懐かしいな。