永久の贄[BL]

……年齢が鬼のようなのだ。やっぱり異形の者とはこういう事を言うのだろうか。

そのババ様は何かが気になるようで、ずっと俺の体のあちこちを見ている。

何か付いているのだろうか?


「あの、ババ様? 俺に何か付いています?」

「お主から何かを感じるのだが……気のせいだと良いのじゃが」

「…………?」


どう答えれば良いのか分からないで戸惑っていると、

ババ様は勝手に話を別のものに変えてくれた。

この話はどうでも良かったという事なのだろう。深く追求はしなかった。


「彩十と言ったか」

「何で俺の名前を!?」

「ワシを誰だと思っておる。まあ良い。
海理が贄はお主が良いと言って聞かなくてのう。
もしやと思ったが、やはり婚礼の儀を行う為であったか……海理、良い花嫁を見つけよって」