それらが絶えずあった事に村は困り果てしまった。

そこで異形の者達をまとめる長と、村長とで話し合いが行われた。

その当時の長は自分の同胞が悪さをしている事に対し、申し訳ない気持ちを村長に伝えたそうだ。

しかし……その謝罪は偽りじゃないかと疑った村長は、贄を送るから襲わないで欲しいと懇願しだす。

異形側は受け入れようとはしなかったが、村長のあまりの必死ぶりにそれを受け入れてしまった。

贄は基本的に女のみ。村を守る男が贄に出されるのは困ると言う理由から。

その贄を異形側は食べるなり怒りの吐き溜め場にするなり、自由である。

贄を送るタイミングは異形側が欲した時。つまりは不定期。

欲する贄がいた場合、それを指名する事が出来る。そう言った条件の元、双方で話はついた。