永久の贄[BL]

だがオレの予想は大きく外れる事になる。


「何って、こいつ異形の奴だからやっつけているんだよ。
もっと怖い奴かと思ったけれど、案外弱いぞ」

「で、でも人間じゃないか」

「はあ? 何言っているんだよ。よく見ろ。耳は尖っているし、目の色だって俺達と違うし。
それにこんな奴村にいない。これの何処が異形じゃないって言うんだよ!?」


よく分からないがどうやらもめているようだ。

この隙に逃げようと思ったが、全身が痛くて動けない。なんて事だ。

このもめごとが終わったら確実にまた痛めつけられると分かっているのに。