「あ、この隼は……」


ふと騒々しさに目を覚ますと、月花の手の上に一羽の鳥がいた。

何の鳥まではかは分からなかったけれど、月花が隼だと言っていたから隼なのだろう。


「え? 何を言っているのか分からない……鳥の言葉は哉や海理様じゃないと……雪も少し出来たかな?」


突然の訪問者に月花は戸惑っているようだったが、この部屋にいるのは月花や俺だけではない。

ババ様もいる。どうやらババ様には鳥の言葉が分かるようだ。

やはり長老なだけあって何でも知っているのだな。


「ふむ……御苦労じゃったのう…………また何かあったら頼むぞ」


すると隼はすぐに自分の持ち場だろうか? そこに戻って行った。