「さっきの続きですけど、初めてだったんですか？　体が辛そうですよ?」


瞳の色に見とれていると、クスクスと笑いながら今度は月花が口を開いた。

俺、こいつら苦手かも知れない。恥ずかしいから本当にそういう会話はやめてほしい。

というか、男に抱かれるとかってそんなホイホイと出来る体験でもないと思う。


「二人とも、あまりからかうな。彩十が可哀相だろう?」

「あ、彩十さんと言うのですね?　以後お見知りおきを」

「これからどうぞよろしくお願いします。私と雪、もう間違えないでくださいね?」


そういう海理もどこか楽しんでいる節があるのは気のせいか。

雪と月花は俺に軽く挨拶を済ませると、そそくさと部屋を出て行った。

これから毎日ああいうのが続くのだろうか?