永久の贄[BL]

「おのれ……よくも……!!」


まだ先程の者よりは冷静ではあるが、一人を倒された事によりやはり感情的になっている。

刀と違って怖いのは乱射の恐れ、だが……。まずはその銃を奪うか……。


「海理様!」


背後から突然の銃声と共に焦ったような雪の叫び声が耳に入る。

とっさに振り向けばオレに飛びかかるようにして庇う雪の姿と微かなうめき声が視界に入り、耳に入った。

雪もどうやら一人は片付けたようで、残る一人を片付けようとしていたらしい。

まさか不意打ちを仕掛けてくるとは予想もしなかった。オレとした事が。