「え?」


このご飯に毒が盛られていないことは分かったし、昨日の事を思い出させるような発言はやめてほしい。

けど、発言したのは月花じゃない……? どう見たって月花なのに。……って、もう一人いる!?

混乱する俺の疑問を解決してくれたのは海理だった。


「こいつは雪。さっき言っていたもう一人の方だ。雪と月花は双子の兄妹なんだ。
髪がやや短めで瞳が紫色なのが雪、髪が雪よりやや長めで青い瞳なのが月花だ」


言われてみれば確かに。髪の長さは判断しにくいけれど、さっき発言した奴の瞳の色は紫色だった。

昨日は暗がりで瞳の色までは分からなかったけれど、改めて見ると綺麗な瞳だな。二人とも。