だが悪い事をしたとは少しも思っていないし、曇らせる為に言った言葉でもない。

ただ確認をしたかったからなだけだ。


「……していない。これっぽっちも」


その言葉は嘘だ。それはすぐに分かる。本当に無理をしていなければ、もっと力強く答えている。

それにしても本当に大したものだ。もう極限だとはいえまだ生きている。

下手をすればオレが水を汲み、帰るのが大幅に遅れてもまだ生きていそうだ。

これもババ様達の力と、彩十の気力のおかげだろう。