永久の贄[BL]

「オレを騙すんだったらもっと高度な技を使え。そんなので……」

「騙されたじゃんか。お前も案外この手のひっかけにのっかりやすいんだな」


彩十にしては珍しく正論過ぎて何も返す言葉が出てこない。

まさかこんな日が来ようとは。

彩十がオレに正論を言うのはもっと先の事だと思っていた……というのはさておいて。


「楽しそうところ悪いが、お前無理していないか?」


そう聞けば、けらけらと笑っていた顔は曇った。