永久の贄[BL]

少しでも体力を残しておけと言うババ様の命に従って、この日特に何もする事もなく。

オレが普段やるはずの仕事もあまり怪しまれないようにと、弟子達が遂行してくれるようだ。

本来ならば雪や月花、哉が行うべき事なのだが全員明日の事もあるから見動きが出来ないのだ。

少しでも長く彩十の傍にいようと思ったオレは、月花にその役目を代わってもらう事にした。

少し前に弟子が苦痛を緩和させるまじないをしたそうだが、

あくまで緩和であって今までのように食い止める事は出来ない。

それのせいもあってか彩十はすやすやと眠っていた。

あまり苦しそうな表情を浮かべていない所から見て、それが薬のように効いているようだ。

……今がこんな状況でなければ襲ってやりたいほどに無防備すぎる。

……いかん。日差しが暖か過ぎて風も心地良い。眠るにはうってつけの条件ではないか。

見ていないといけないと言うのにオレまで寝てしまったら元も子もないじゃないか。