また呪いが動いたのかとかそんな事を考えられないくらい、痛みは強く。

珍しくまだ眠っている海理の腕の中で裸のままもがき苦しんだ。


「うっ…………くっ……あっ」


呼吸すらも出来ないような錯覚に陥りそうだ。誰かどうにかしてくれ。

そう願った時、異変を感じ取ったのだろう。望み通りに誰かが入って来た。

誰かって言っても入って来るのは弟子かババ様くらいだろうけど。


「お気を確かに……!」


痛みに耐えようと胸をつかんでいた手をはがされて。

仰向けに寝かされたと思えば胸に手をかざされて。まさか……と持った瞬間には…………。


「うあぁぁぁぁ!!」


二度目の何に例えれば良いのか分からない感覚に陥って、次にやって来たのは眠気だった。