「やっ……すぐにやめ……っ」

「お前、自分の言っている事と身体の反応が矛盾しているって分かっていないようだな」


俺だけ首飾りをつけている以外全裸状態。

海理は服を身につけたまま、にやりと笑って執拗に攻め立ててくる。

時折深い口付けをされ、胸をなでられ。

嫌な筈なのに、快楽におぼれるふがいない俺がいる。

そうしてまた海理の熱を身体の中で感じながら意識を手放すのだ。

早朝、いつもどおりに目が覚め……なかった。身体のだるさは残っている。

でもそれは抱かれた翌朝に起こる“いつも通りの事”。また左胸に違和感を覚えたのだ。

覚えたその次の瞬間にはまた心臓を誰かに強く握られているような感覚に陥って行った。