「そんな変な目をするな」

そんな目もしたくなるさ。折角少しは気持ちが楽になったような気がしたのに。

すると月花が俺を少しは元気づけようと思ったのだろう。少しおどおどしたように、


「安心……して良いのかは分かりませんが、海理様がこの場所に寝泊まりする事、
それから彩十さんの療養以外はなんらいつもの生活と変わりありません。
今日はババ様と会う約束があって仕事をされていませんが、
いつものように明日からは普段通りに海理様は仕事に行かれますし、
私達だってお二方がいない間、留守を守りますし」


と。要は俺が家事も何もせず、

ババ様の弟子の監視下の元であれば行動の制限はない事以外変わらないと言いたいんだな?

なんかもうどうでも良くなってきた。


「……好きにすれば」

「お前にそういう権限はないはずだが。既に決まっていた事だしな」


痛い所を突くな海理。