永久の贄[BL]

「彩十さん? 一体どうかしたので? まさか体調でも……」


ぼんやりと水生達の頭を優しくなでる海理を見ていたら、

突然聞こえてきた雪の声に驚いた。そうか。雪や月花も一緒だったんだっけ。


「な、なんでもない……別に身体が辛い訳でもないから!」

「なら良いですが……って、海理様。言わなくて良いんですか?」

「ああ、そうだったな」


俺に言わなければならない事……? 一体何なのだろうか。

またろくでもない事だったら嫌だな。

なんて思っていたら、やっぱりろくでもない事だった。

どうしてそう言うのばかりは当たるのだろうか。

海理も此処で寝泊まりするだとか、ババ様よく認めたな。

って言うか、それだといつもと変わらないじゃないか。