「じゃあね、じゃあね! 今はどうなの?」

「うーん……」


辛いと言えば辛い。

変わらずにあいつの気まぐれでやられるし、行動も制限されているし。

今だってババ様の弟子の人が何処かで俺を監視している状態だし。

良い事なんて一つも……ない訳ではないけれど、それもほんの僅かだ。


「まだ辛いの……? そんなの……」


まだ二人は十歳になるかならないか位の歳なのに、妙に気を遣わせてしまっている。

それが申し訳なくて“平気だから”って言おうとした。

それなのに出てきた言葉は予想外の物だった。