「海理、ワシはなんとしてでも二十五日は持たせるように術をかけ続ける。お前は時が来るまで……」

「ああ、分かった。……って、事で雪と月花」

「何でしょう?」

「海理様、もしかして」


月花は雪以上にすぐに何でも先の事が読めてしまっているようだ。

そのもしかしては正しい。別に永遠の別れが来ることを見越しての事ではない。

ただ出来るだけ傍にいたいだけ。彩十に怪しまれない程度に。

その為にはそう、ババ様の屋敷にオレもしばらく居座ろうと思う。