永久の贄[BL]

相変わらず彩十の部屋は片付いている。

必需品、それから彩十が求めた物でオレが認め物以外は与えていないから当たり前と言えばそうなる。

半病人みたいなものだから、寝巻だけじゃなく服も持って行ってやろう。

……本当に少ないな。もう少し買い与えた方が良かったか?

考えておこう。あと足りない物があれば雪や月花に買うように頼めば良いか。


「海理様ぁー! 一体何処に!?」


近くで聞こえた雪の声。オレを探していると言う事は、月花がもう出てきたという事か。

もう出る間際だったのか? なんてどうでも良いか。

彩十の部屋から顔を出し、大声で二人に居場所を知らせれば、すぐに二人はやってきた。