「昼に食わなかった分も含んでいるからな」

「え? 海理様、お昼抜きだったんですか? ……彩十さん?」

「だからさっきも言っただろう!? 海理が俺を拘束したからだな……」


月花のその喋りながらの視線もそうだけど、雪の無言の視線もかなり痛い。

それをはぐらかせるかのように、“いただきます”を真っ先に言って、ご飯を食べ始めた。


「でも、何時までもすねずに海理様のお世話をしていただけ良し、としますか」


ただ強引に海理がそうして来ただけであって、俺は断じて素直になった訳ではないけどな。

でもこれでまた拒んだら、また変な責任の取り方をさせられるのだろう。

……うわ、思い出しただけで顔が赤くなってきた。