携帯もないから親に連絡が取れないのが結構困ってるってだけで、それ以外別に困ってる事は得にない。 服だって柚真の貸してくれてるし。 「あと、これ」 「…これ?」 柚真が袋の中を漁り出したと思ったら机の上にあたしの大好きのプリンが置かれた。 「あれ、これ好きじゃなかった?」 「あ、ううん!大好き」 なんか妙に優しくて戸惑う。 柚真は元々優しかったけど…。 怖かったのはあの日だけで、あたし柚真が何考えてんのかわかんない。