なんで、気付かなかったんだろう。 こんなに近くにいたのに。 「背…伸びたね」 ぱっと見じゃ、誰だかわからない。 それぐらい、一気に身長がのびていた。 あたしが彼を見上げる形。 「縮まねぇだろ、この年で。 植山、伸びないな」 嬉しそうに笑う。 自然にあたしも笑顔になった。 「…バカ」 ほんとはそんなこと思ってないのに、口からでるのは強がりの言葉。