―――……
「落ち着いた?」
数分間泣き続けて、ようやく落ち着いた頃。
りんりんがあたしの頭を撫でていると、琥珀が心配そうな面持ちであたしの顔をなめた。
「にゃっ…琥珀~…」
くすくす笑いながら琥珀を抱きしめると、なんだかとても気分が落ち着いた。
「…で……なにがあったの?」
真剣な顔つきであたしに問うりんりん。
なにがあった……と言われても答えようがない。
なんで泣いちゃったのか分かんないんだもん。
「りんりん…」
「…ん?」
「…………すきって……なあに?」
「え…?」
すきって…どういう気持ち?
りんりんのこと大好きだけど、それも“すき”なの?
しゅっちゃんや蓮くんも好きだけど、それも?
じゃあお母さんや父様、先生に対する好きは?
野木さんやお兄ちゃんたちに対する好きは?
琥珀と梨音に対する好きは?
違うの?
何が違うの?
…分かんないよ。
でも……そのどれも、かっくんのことを大好きなのとは違うの。
違うのは分かるんだよ。でも…。

