秘密のMelo♪y②*パリ編*


―シ…ン……


辺りは静まり返った。

物音ひとつせず、互いの心音だけが、今この時間(とき)は流れているんだということを知らせる。


「…あた…し……」


「お前がどう思ってるのかなんか分からねぇ。お前、分かんねんだよ…」


わから…ない…。

わからない。


……だって、あたしも分かんないんだもん。

あたし自身も分からない気持ちを、どうやって分かってもらおうっていうの?

だってどうすればいいの?


すきって……なあに?



『――…れやったらせんほうがええんちゃう?』



「…!」


静まり返っていたせいか、外からしゅっちゃん達の声が聞こえた。

かっくんはそっとあたしの体を離し、一度も顔を見ることなく背を向けてソファに腰かけた。


「……」



「おーただいまー! そういや楓んこと忘れとったわぁ」

「よく言うよ。たった今思い出したくせにさ」

「あら。楓は一足先に着いてるんだからいいじゃない。ねえ真緒?」


「りんりん……」


「……真緒…?」