秘密のMelo♪y②*パリ編*


暴れ出すことを想像して構えていたのに。

次に目を覚ました真裕が開口一番言ったのはこうだった。



「はっ…。……?? …! びっ、びじん…」



「……」

「……」

「……」


…俺に助けを求めるような顔されても困る。

こっちだってわけがわからん。


でも…視線が明らかにお袋にいっているところからして、おそらくお袋のことを言っているんだろう。


「あらっ? あたしのことかしら? やあねぇなんて正直な子なのかしら! きっと神様に愛されてるのねぇ…❤」


頬を赤らめて言うセリフではないものの、ぼーっとしている真裕はじっとお袋を見つめている。


「……おかーさん…」


「はいなあに?」


「…おかーさん?」


「そおよそおよ。真裕ちゃんのお母さんになるんでしょ?」


「おかあさん…」


そう呟くと、みるみるうちに目に涙を溜めていった。


「あらま! どうしたの真裕ちゃん?」


驚いて駆け寄り、泣き出した真裕を抱きしめている姿は…本当に母親のようだった。



…つーか……それ俺の…。


「とられちゃったわねぇ楓の役目」


「……」


…別に。