「楓ー、風邪薬とか飲ませた方がいいのかしら? 女の子は初めてだから…あらっ」
いや、男も女も関係ないと思うが。
「あらあらあら彼女その二?」
「そんなわけねぇだろうが」
「冗談よ」
「……」
「初めましてー、高橋です。同じクラスなんですけどー、この子の! 親友です❤ついでに楓くんもお友達♪」
「まあまあ女の子のお友達!」
…今こいつのって強調しただろが。
突っ込めばキリのない人だ。
「熱下げる薬だけでいい。そんなもん飲ませようとしたら逃げる」
錠剤を持ってきたのを見て返しといた。
真裕は病院嫌いなだけでなく薬嫌いだ。
粉を甘いものに溶かしてごまかさないと飲めない。
なんともお子様の典型…。
「ま~あそうなの。解熱剤あるわよ」
これで薬剤師をやっている人なだけに、それに関しては信用できる。
性格に多少難がないでもないものの、人間なにかしら長所ってものはあるらしい。
「じゃあ粉の解熱剤とー…アイスクリームでも持ってきましょうかね?」
「あー…しばらくいい。起きたらたぶんちょっと戦闘」
「は?」
ここに落ち着かせてそれからだ。薬は。

