―――……
「ありがとうございましたぁ」
「いいえー。お大事にって伝えといてね。それからまた遊びに来てね♪色々お話聞きたいし」
「そうしま~す」
なぜかついてきた花梨がにこやかにそう言い、去っていく車に手を振った。
「おっっっっかえりーーーーっ❤❤❤」
「うるせぇ。起きたらどうしてくれんだ」
またパリに帰るとか言い出して…熱のある体で大暴れすんぞ。
玄関で待ち構えていたらしいお袋に言ってため息を落とす。
「あっらーごめんごめん。…んまーんまーホントに真裕ちゃんだわ…❤本物なのね! 楓でかしたっ」
ぴんっと指を鳴らして足取り軽くリビングに引っ込む。
「部屋に連れて行って寝かせてあげなさいねー? 色々持ってくから!」
…俺の部屋に寝かせろと?
別にいいけど…。
気付かれなかった花梨も一応連れて二階に上がった。
「…あんまり……似てないのね」
「うちの両親はどっちもああだ」
「まあ…容姿からしたら明らか親子よね。てか姉弟にも見えるわ。お母さんわっかーい」
花梨が感動している傍らベッドに真裕を寝かせ、頬を伝う涙か汗か…。しずくを拭った。

