――楓サイド――
食事から二時間ほど。
例によって真裕はご就寝だったりする。
「……」
しかも俺の腕の中で。
ベッドに腰掛けているともぞもぞと足の間に入り込んできて、すっぽり収まったかと思うと五秒で寝やがった。
梨音やなんかより寝つくまでが早い。
「きゅん?」
「…おいで」
「わんっ」
「しー…」
琥珀はなんだかんだでやっぱり真裕に懐いている。
本人、「りんりんのがりんりんのがいいんだね琥珀…」とか嘆いてたけど…。
「う…ん……」
「…! 真裕…?」
「んうー…」
ぐっと眉を寄せて目の端から涙を流している。
夢でも……見てるのか…?
「真裕…」
「っふ……お母さんー…」
「……」
…母親の夢……か…。

