秘密のMelo♪y②*パリ編*


とにかくまー…明日の朝には発つわけだし。

早く荷物何とかしなきゃね。



「坂本さん琥珀達の――…」



……坂本さんたちに手伝ってもらい、すべて終えたのはそれから何時間も経ったあとのことだった。


あっという間に夜。



「今日のお夕食はこちらにございます。今夜が最後と聞きましたので、フランス料理にさせていただきました」


「ん」


シェフがワゴンに乗せてあたしとかっくんの二人分を持ってきた。


「こちらがオードブルになりまして…」


「いただきまーす」


ちまちまと説明を聞き流しながらも、もう手を付けてるあたしって。


「…では。失礼いたします」


九十度? ってくらいに腰を曲げて出て行った彼は、実は元執事。

料理の腕を買われてシェフに転身したんだってさ。

だから普通の他のシェフより何かと気が利く。

執事さんっぽいなーって時々思うよ。


「じゃ食べようかっくん」


「もう食ってんじゃねぇかお前」


だって。

目の前にどうぞって出されたのに食べちゃダメなんて。


「これ美味しいよ」