坂本さんをはじめ、三人のメイドさんに手伝ってもらいながらなんとか進めていく。
…と、そこへ。
「……ま……まお?」
「……」
「ま、まおたんあのね、これお餞別。向こうでも元気にやるんだよ。…楓くんや。未来の私の息子の楓くんや」
「…なんでしょう」
「私の娘を頼んだぞ」
「は、はあ」
ハンカチをかみしめてうるうる目でかっくんの手を取る父様。
かっくん引いてるし父様なんかむかついたから、その手を払ってやった。
「がああんっ!?」
「ふんっ」
「しくしくしく……まおたん、おとおさんのことがきらいなんだね」
「うん」
「がああんっ!?」
…なによなによ。
だってご機嫌取りばかりで一度も謝らないし捜索し直そうともしないじゃない。
なに考えてるの父様ったら。
「…ぼくちんこれでも当主だよ?」
「やきゅうの?」
「うん、投手じゃなくてね。…てかお前なんで野球とか投手とか知っとるんだ」
だって日本でテレビやってたんだもん。

