――真裕(真緒)サイド――


目を見開くかっくんをまっすぐに見て、今度ははっきりと言った。


「恋、してる」


「……」


「かっくんに」


言い切って、なぜだか恥ずかしくなって、反射的に俯いた。


どっ、どうしていいのか分かんない!!

りんりんこっから先も伝授しといてよ~!


微動だにしなかったけど、内心は大暴れだった。

だってどうしろと!?


だから……んーと…。


「だからつまり…!」


……は…。




パッと顔を上げると同時に口を開いたあたし。

その同じ瞬間、かっくんが片手であたしの腰を引き寄せて、もう片方の手をほっぺたに添えた。



「かっくん…?」


ゆっくり首を傾げながらその名を呼ぶ。


「どうしたの?」





―とくん…