ダダダダダッと屋敷内を駆け回り、彼を探した。
「野木さん野木さん野木さん野木さ…」
―どおんっ
「……いにゃい…」
だ、誰かにぶつかったぁ。
痛いよ~…。
「だ、大丈夫ですかお嬢様! 申し訳ありま…」
「あっ野木さん! ちょうどよかった野木さん今車出せる!?」
「は……え、ええまあ…問題ありませんがどうなされまし…」
「お願い今すぐ出して!」
「へ…は、はっ。承知いたしました。では準備を」
今度は今度はうちのじゃなくて普通の飛行機だよね?
じゃ空港だ!
いつの便だとか。
何時に着くのかとか。
もしかしてまた報道陣が囲ってるのかとか。
気にするところはいっぱいあったけど、気にしてられなかった。
ただかっくんが来るってだけでもう、いてもたってもいられなくて、じっとしていられなくて。
なんでもいいからできるだけ近くに行きたかった。

