「真緒~真緒真緒ま~おっ」


「なあにりんりん」


完全にいじけて、唇を尖らせながら振り向いた。


「さーっ喜んで?」


「……なんで?」


まっっっったく嬉しくないのにどうして喜べようか。

なに言ってるのりんりんたら。


「やーね、だってかっくんに会えるのよ? 嬉しいでしょ?」


「…………」


…………ん?


「会えるの!? かっくんに会えるの!?」


食いつくように慌ててしゃかしゃかりんりんのところに近寄る。


「会えるわよーっ❤きっとすぐに迎えに来てくれるよ」


「ど、どうして?」


「ふふん。あたしに分かんないことはないのっ♪」


きゃ~~~っ!

りんりんかっっっくいい~っ❤❤


「ほんと? ほんとっ?」


「だからもうそうやって笑って待ってなさい、ね?」


「うんっ!」


自信たっぷりのりんりんの顔に、大きくうなずいて、梨音を抱きしめてベッドでのたうちまわっ……嬉しさを表現した。