もう、滅茶苦茶だろ。 何考えてんだ? 「私には無理です…」 女は声を震わせながら親父に向かって言う。 怒りに震えているのか、恐怖に震えているのか。 前者の方が確率的に高いが。 そんなとき、親父は人間として最低な言葉を言い放った。 「…因みに、君の家族には許可を貰ってる。君がこの契約を断れば、君のお父さんは一生仕事が出来なくなる。お父さんに限らずお母さんも妹もね」 ……こいつが父親なんて。