私は波留さんの背中を見ながら思う。 「ヤクザ…?」 心の中で思ったことが口から出てしまった。 私の言葉に波留さんは首をこちらに向けて、静かに言い放った。 「そうだよ、千春。俺は葉月組の若頭葉月波留だ」 まるで映画のワンシーンのように波留さんは気軽に言う。 波留さんの言葉に私の口が開いた。 …波留さんがヤクザ??? ………えぇーーー!? 私は目を見開き、前を向き直した波留さんの背中を見て仰天した。