飛び付いた時に足に何かが当たる。 私は涙を拭いながら地面を見ると、私の腕を掴み、車に無理矢理乗らせようとした黒いスーツの男の人が倒れていた。 私が蹴ったときに起きなかったから、きっと気絶しているのだろう。 一安心する。 「……翔君!」 私はハッとし、慌てて翔君の方を向いた。 そして唖然とする。 さっきは黒いスーツの人と真島が翔君を掴んでいたのに、今は着物を着た厳(イカ)つい顔をした男の人2人が翔君を掴んでいた。 …そういえば、波留さんの今の格好も見慣れない服装だ。