「波留さん!」 私の腕を引っ張り、真剣な顔をしておじさんを睨んでいる波留さんが居た。 私は波留さんの姿を見て目をパチパチさせる。 …何故、ここに波留さんが居るのだろう。 目をぱちくりしている私を波留さんは自分の後ろに回す。 そして誰かがまた私の腕を掴んだ。 「…もう、馬鹿千春」 フワフワな髪の毛を上で束ね、綺麗な顔を歪めている麗香が居た。 「麗香…」 私は麗香の姿を見た瞬間、一瞬にして涙腺が緩み、麗香の胸に飛び付いた。