そんな警戒心丸出しの私達に真島はクス、と鼻で笑った。 「…さぁ、行きましょうか」 にっこりと笑って私達に言い放ち、歩き始める真島。 私は横目で翔君の様子を伺(ウカガ)う。 翔君の表情は強(コワ)張って居たが、何かを考えている表情をしていた。 そして呟く。 「行こう」 自ら罠に掛かるように翔君は真剣な表情をし、真島の後に続いた。 その右手には私のキャリーバックが握られている。 …いつの間に。ありがとう。 私は心の中でお礼を言い、翔君に続いた。