目を逸らし、私は自分の服を持って寝室を出た。 ラフな格好をし、翔君が着替え終わったのと同時にキャリーバックに服を詰める。 私の宝物はどうしても置いていきたくないからだ。 片付けが終わって時刻は10時を廻ろうとしていた。 「よし、行くか」 翔君が真剣な表情をし、言う。 私もそれに頷く。 広い玄関で靴を履き、ゆっくり扉を閉めた──。