女なんかと関わらないと決めていた時には、俺はアメリカにいた。 「ショウ フクヤマ」 俺は自立してから、親父の下で働いていた。 もちろん、親父の下なんかご免だったが、これも親父の会社を貰うためだと我慢していた。 仕事も終わり、夜中にアメリカのホテルにチェックインしようとすると、突然、フロントから呼ばれた。 日本から電話だそうだ。 「 Thank You 」 俺はフロントの人にお礼をいい、受話器を取る。