「……うん、なんとか…」 きつく縛られていたロープがやっとほどかれ、手に自由が戻った。 両手を見つめると、寒くもないのにカタカタと小刻みに震えている。 私は体を起こし、自分の顔を手で拭った。 「…翔…君、助けて…くれて、ありがと、う…ね…」 さっきまでは普通に話せてたのに今は声まで震えてきちんと話せない。 そんな私を見て、翔君は真剣な表情をし、私を持ち上げた。 しかもお姫様だっこで。 この姿は2回目だ。