体制を崩してしまい、抵抗する力さえ入らなかった。 バタン、とドアが閉まる音がする。 そして、体制を崩した私は何か固いのに柔らかいものに寄っ掛かってしまった。 その固いのに柔らかいは 「千春」 ───圭介の胸板だった。 私はその声を聞いた瞬間、一気に青ざめる。 そう、私は圭介に小さな個室に引きずり込まれたのだ。 慌てて圭介から離れる。 「な、何?…何か用…?」 ──また。 また見える。 あの黒いオーラが。